隠れた自分のスキルを見つけるために
求職プロセスの大部分は、あなたが応募者としてどれだけの経験を持っているかにかかっています。このため、最近卒業したばかりの人や、就職実績にギャップがある人、または単に自分の視野を広げて新しいキャリアを探したい人などは、仕事歴で不利になりがちです。そういった人は、特定の仕事に閉じ込められているとすら感じるかもしれません。
しかし、そのような求職者に朗報です。現代の経済システムの中で、海外の雇用主は、スキルと経験を併せ持つ人材の獲得が困難であると感じているのです。これは、専門分野外のキャリアに応募する機会が増えていること意味します。成功のためには、分野の枠を越えて応用できるスキルが必要となります。
分野の枠を越える隠れたスキルとは
チームの成功を重視し、色々な人と仲良くなれる能力などのソフトスキルは、通常、最も汎用性の高いスキルとみなされます。必要なスキルではあるものの、ほとんどの志願者はすでに持ち合わせているか、少なくとも今後獲得できるものです。
雇用に関しては明らかに価値がなさそうな個人的な特徴も、隠れたスキルに含まれます。そのようなスキルを持っている人も多いため、雇用主から特に求められることも少ないでしょう。複数の言語を話す能力などが含まれます。
これにはどんな利点が?
多くのESL(第二言語としての英語)語学教師が教育分野の学位を持っていません。代わりに、隠されたスキル、つまりネイティブ英語を使って、生活をしているのです。ESLの教師以外になる場合、履歴書に「流暢に英語を話す」と書くことは、特に大きな意味を持たなかったことでしょう。それでも、これこそが彼らが仕事を手にしたスキルなのです。
これは分かりやすい例ですが、他にも隠れたスキルは多くあり、それを使って新しいキャリアや役職につくことは可能です。たとえば管理職にいる人は、個人アシスタントとしてのキャリア築くための強力な組織スキルを持っています。放送時間に広告を組み込むラジオ番組プロデューサーは、高額なチケットや不動産を売るスキルを持っていることでしょう。コンピュータのスペシャリストは、AIのノウハウがスマート自動車のカスタマイズに役立つ自動車業界への進出も可能です。
隠れた汎用性の高いスキルの認識と向上
あなたがこれまでに行った仕事を振り返り、自分を正直に評価することで隠されたスキルを見つけましょう。学校で学んだこと、ボランティア活動、さらにはカジュアルな娯楽や趣味についても検討して見て下さい。たとえば、スポーツチームに所属していると、リーダーシップやネットワークについて多くのことがわかります。
次に、希望する仕事の種類とその業界について調べます。そのスキルは雇用主の期待と一致するところがあるでしょうか。
あらゆる一般スキルは、新しい業界やキャリアチェンジに利用できます。現時点ではまだ夢の仕事を手に入れるだけのものではないかもしれません。しかし、現在のスキルを1から10のレベルで評価することで、雇用者の期待に及ばない点に気付くこともできます。
学び、具体的な訓練、新しい活動への参加、ボランティアを通してスキルを向上させましょう。
隠された分野の枠を越えたスキルを特定し改善していくために、プロのコンサルタントと話すこともおすすめです。コンサルタントは職務要件を良く理解しています。あなたの自己評価を正しい方向にリードし、強みを再認識させ、改善が必要な場合は一緒考えてくれることでしょう。一緒に前向きに、できる限りのことに取り組み、望む仕事を勝ち取りましょう。